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 記者とそれに答える政治家の言葉遣いがおかしいと思うのだけれど、そう思うのは私だけなのだろうか。

 とりあえず先ほど読んだばかりの記事を引き合いに出してみる。

菅首相、またも「ブーメラン現象」 国債格下げに「疎い」発言
 この記事中の、記者のこの発言
「本日ですね、アメリカの格付け会社、スタンダード・アンド・プアーズが、日本国債の長期格付けを下げたんですけれど、これに対する受け止めを聞かせてもらえますか?」
 
と、管首相のこの発言
「そのニュース、今初めて聞きまして、あのー、今、本会議から出てきたばかりなんで、ちょっと、そういうことに疎いんで、ちょっと、改めてにさしてください」
である。

 実際の発言を耳で聞いたわけではないので本当にこの通り喋ったのかは分からないが、それでもこうして記事になっているという事はこういった発言があったのだろうとして話を進める。

 私は質問した記者の言葉遣いが日本語として気持ち悪いと思う。
 具体的には、「本日ですね」の"ですね"が感覚的に気持ち悪い。「下げたんですけれど」も、公的な場での質問には不適切な言い回しではなかろうか。"下げましたが"ぐらい言えなかったのだろうか。「受け止めを聞かせてもらえますか」というのも、耳につく。会見の場で口頭で質問をしたことを考えると、書面のように綺麗な質問が出来ないのは分からなくもないが、それでも国民に対して発信することを考えて、もっとプロとしての自覚を持って喋るべきではないだろうか。
 また、管首相の言葉遣いも、とても国民に対する一国の首相としての発言とは思えないようなひどいものである。これに関しては、態々どこがとは言いはしないが。


 先に示したようなことを、テレビで記者会見を見ていたりすると(今回は記事であるが)頻繁に感じるのである。
また、企業の役員の人などは、比較的しっかりとした言葉遣いで質問に答えていた(自分の見た範囲では)気もするが、政治家の言葉づかいは本当にお粗末なものだと思う。
 それほど多くの政治家の会見を見ていないからかもしれないが、小沢氏や石原都知事などは、特にひどいと感じた。
 話している内容については今回の題とは違うので突っ込まないが、せめてもう少し丁寧な言葉遣いが出来ないものだろうか。
 丁寧に話すことを心掛ければ、それだけで少しは聞ける話に変わるのではないかと思うのだが。小沢氏も石原都知事も、記者の質問に横柄な態度で答えるということの意味が分かっているのだろうか。記者会見は国民に伝える為のものであるはずだから、彼らがそれに横柄な態度で接し、上からの目線で傲慢な発言をすれば、それは国民に対してそのような態度で接しているのと同じであろう。

 記者も政治家も、自分の私的なブログに書き込んでいるわけではないのだから、もっとしっかりとした意識を持って発言をしてもらいたい。
 彼らの言葉を聞くたびに、底の浅い人間性が窺い知れて、嫌な気分になる。全く、どうにかしてほしいものである。

 記者の言葉遣いが気持ち悪いのは、卑屈になっているというか、政治家の側を建てようとしているような雰囲気を感じられ、なんとも言い難い言葉遣いになっているのではないかと推測している。その一因には、前述した政治家の態度や物腰なども関係していそうではあるが。
 ともあれ、記者はもっと屹然とした態度で臨むべきであろう。
 国民の代表として質問しているのだと、しっかりとした意識を持って臨めば、自然と改善されていくと私は思う。
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